私、委託給食会社に8年、有料老人ホームに2年、10年も給食のおばさんをしていました。
今回はその経験をつぶやいていきます。
はじめに
自分の仕事を説明する時、「給食のおばさん」をしていると言っていました。
病院や老人福祉施設などの施設の給食運営業務をする栄養士と言っても、
あまりに馴染みがないので、「給食のおばさん」をしているという方がわかってもらいやすいのです。
そのわりに、「給食のおばさん」が何をしているのかわかられていないような印象を感じていたので、
今回まとめていこうと思います。
「その人の最後になるかもしれない食事を最高の食事で提供したい」
すごい深い話なんです。
大学時代に老人福祉施設の見学に行かせてもらった時、
施設の管理栄養士さんが日々心がけていることを教えてくれました。
「その人の最後になるかもしれない食事を最高の食事で提供したい」
そのために日々努めていると。
この意味、20代でがむしゃらに働いていた時は、いまいちピンとはきていませんでした。
しばらくしてからやっと、理解出来たような気がします。
さて、皆さんはこのことについてどう思いましたか?
給食施設での業務とは
献立作成、発注、納品、仕込み、食数・食種把握、調理、盛り付け、配膳、下膳、洗浄などを行うために、人員配置、時間配分、マニュアル作成などをし、スムーズに運営出来るようにしなくてはなりません。
そのために、全てのことを把握する必要があります。
把握出来ていないと給食運営出来ません。
つまり全てまんべんなく経験することも大事なのです。
新人の栄養士さんはまずはじめに、パートさんに教わり、盛り付けと洗浄、配膳、下膳業務をします。
よく、新人トレーニングしている時に新人の栄養士言われました。
「私は管理栄養士だから盛り付けや洗浄をしに来たのではない」
「管理栄養士なんだから献立作成して、いずれは食事管理して栄養指導したい」と。
でもね、盛り付けも洗浄も配膳も下膳も知らないと献立も発注も食事管理も出来ないのよ。
だから初めに覚える必要のある業務なんだよ。
と、当時もっとうまく言葉にして説明出来たらよかったなと、今だに思います。
委託給食会社の栄養士のススメ
新卒で就職するのに、委託給食会社の栄養士をすすめるには理由はあります。
まずは、新入社員研修にてビジネスマナーをしっかり教われます。
研修期間があり、仮配属という形で色々な給食現場を経験することが出来ます。
そして、それぞれに会社のマニュアル、配属先でのマニュアルなど整備されているので、順応しやすい。
栄養士、調理師、営業、開発など部門別になっているので、より専門的な分野へも進むことが出来る。
トレーニング期間が明確なので目標も持ちやすい。
他にもあげることは出来るのだけれど、まずは会社というものを経験していくのもいいと思います。
委託給食会社でたくさんの経験してよかったなと、特に感じたのは、転職した直営の有料老人ホームの管理栄養士をした時のことでした。
ちなみに、直営の栄養士として採用されてもまずは給食部門を経験することから始まります。
私のいた有料老人ホームも業務のほとんどは給食現場で過ごし、傍で栄養管理事務をするところでした。
そんな有料老化ホームへ行っても1人、新卒の管理栄養士をトレーニングすることになりましたが、
ここでは基本的なビジネスマナーも教えてはもらえない、給食現場は一ヶ所しか知らない状態でこれから自分で学ぶしかないのは、それもまた大変だなと、トレーニングをしながら考えさせられました。
色々な給食現場があるだけに色々なやり方の違いもあり、いい点も悪い点も取り入れたいところもたくさんあります。
一ヶ所しか知らないということはその場所のやり方しか知らず、応用が効かなくなり、アイディアも浮かびにくくなるので、若いうちにたくさんのことを吸収してほしいのです。
フットワークの軽い20代のうちに、まずは色々な経験をしてほしい!
とにかくそれにつきます。
最後に
Instagramで管理栄養士として発信するようになり、とても嬉しいことに、栄養士を目指す学生さんにもフォローしていただくようになりました。
さらに嬉しいことに、ちょっとした相談も受けまして、誰かしらの元に届いたらいいなと思い、今回の記事となりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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